VLAN トランクを構成したネステッド Hyper-V 上の仮想マシンで、VLAN ID を設定してみます。
今回の環境
テスト用の仮想マシンを接続するネットワークとして、外部のネットワークに下記の VLAN を用意してあります。
- VLAN ID:11
- ネットワーク アドレス:192.168.11.0/24
- ゲートウェイ:192.168.11.1
- DHCP が有効
Windows Server 2025 のネステッド Hyper-V 仮想マシンで、ネットワーク アダプターを VLAN トランクとして構成してあります。
ネステッド Hyper-V 側で VLAN トランク(0-4093)を設定してあるので、ネステッド Hyper-V 上の仮想マシンでは、通常の仮想マシンと同様にネットワーク アダプターに VLAN ID(トランク範囲内の 11)を設定します。
仮想マシンのゲスト OS も、Windows Server 2025 です。下記の投稿と同様の手順で、仮想マシンのネットワーク アダプターに VLAN ID を設定して、ゲスト OS 側でネットワーク設定を変更します。
1. ネステッド Hyper-V 上の仮想マシンでの VLAN 設定
Hyper-V マネージャーで仮想マシン(vm01)を右クリック →「設定」を開きます。
ネットワーク アダプターに VLAN ID を設定して、「OK」をクリックします。
- 仮想 LAN ID を有効にする:ON
- VLAN ID:11
2. ゲスト OS でのネットワーク設定変更
仮想マシン(vm01)のゲスト OS 側で、VLAN にあわせてネットワーク設定を変更します。
ネットワーク アダプターの名前を、わかりやすく変更しておきます。
- Lab-VLAN-11
ネットワーク アダプターを右クリック →「プロパティ」を開きます。
「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択して、「プロパティ」をクリックします。
「IP アドレスを自動的に取得する」を選択して、「OK」をクリックします。
プロパティ画面は、「閉じる」をクリックして閉じます。
3. 設定変更後の仮想マシンでのネットワーク環境確認
PowerShell コンソールを開き、ipconfig を実行すると VLAN 11 の DHCP から IP アドレスを取得できています。
そして、ネスト外側の Hyper-V ホスト(物理マシン)の外にあるアドレス(192.168.40.1)にも通信できました。
以上。