Windows Server 2025 でフェールオーバー クラスターを構成してある Hyper-V ノードから、iSCSI ディスクを削除してみます。
今回の環境
フェールオーバー クラスターに iSCSI ディスクによるクラスター共有ボリューム(CSV)とクォーラムを構成してあります。
1. 仮想マシンの退避
CSV 上に配置してある仮想マシンを、別の記憶域に移動します。今回は、CSV から共有フォルダに移動しました。
2. クラスター共有ボリューム(CSV)の削除
フェールオーバー クラスター マネージャーで、クラスター →「記憶域」→「ディスク」を開きます。そして「クラスター ディスク 2」を右クリック →「クラスターの共有ボリュームから削除」をクリックします。
「はい」をクリックします。
クラスター ディスクが CSV から削除され、適用先が「使用可能記憶域」になります。
3. クォーラム ディスクの削除
フェールオーバー クラスター マネージャーでクラスターの概要ページを確認すると、クォーラム ディスクとしてクラスター ディスク 1 が選択(監視: クラスター ディスク 1)されています。
クラスターを右クリック →「他のアクション」→「クラスター クォーラム設定の構成」を開きます。
「次へ」をクリックします。
「クォーラム監視を選択する」を選択して、「次へ」をクリックします。
「クォーラム監視を構成しない」を選択して、「次へ」をクリックします。
「次へ」をクリックします。
処理が正常に終了したことを確認して、「完了」をクリックします。
クラスターの概要画面を確認すると、「監視: なし」になりました。
「クラスター ディスク 1」の適用先も、「使用可能記憶域」になりました。
4. クラスター ディスクの削除
「クラスター ディスク 1」を右クリックして、「削除」をクリックします。
「はい」をクリックします。
「クラスター ディスク 2」も右クリックして、「削除」をクリックします。
「はい」をクリックします。
これで、iSCSI ディスクによって構成されていたクラスター ディスクが、すべて削除されました。
サーバー マネージャーの「ファイル サービスと記憶域サービス」→「ボリューム」→「ディスク」を開くと、iSCSI ディスクの状態がすべて「オフライン」になっています。
5. iSCSI ターゲットの切断
フェールオーバー クラスターに所属するすべてのノードで、iSCSI ターゲットを切断します。まず 1台目のノード(lab-hv-01)のサーバー マネージャーで、「ツール」→「iSCSI イニシエーター」を開きます。
「ターゲット」タブで iSCSI ターゲットを選択して、「切断」をクリックします。
「はい」をクリックします。
ターゲットの状態が「非アクティブ」になったことを確認します。
「探索」タブを開き、ターゲット ポータルを選択して「削除」をクリックします。
「OK」をクリックします。
ターゲット ポータルが削除されたことを確認します。
「お気に入りのターゲット」タブを開き、ターゲットを選択して「削除」をクリックします。
ターゲットが削除されたことを確認して、「OK」をクリックします。
サーバー マネージャーの「ファイル サービスと記憶域サービス」→「ボリューム」→「ディスク」を開き、画面上にある更新ボタンをクリックすると、iSCSI のディスクが削除され、ローカル ディスク(ディスク 0)のみ表示された状態になります。
2台目の Hyper-V ノード(lab-hv-02)でも、同様に iSCSI ターゲットを切断すると、下記のように ディスク 0 のみが残った状態になります。
以上。