System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)2025 の VM ネットワークで、Hyper-V ホストの標準スイッチを利用してみます。
今回の内容です。
1. 論理ネットワークの作成
VM ネットワークを作成する準備として、論理ネットワークを作成します。
SCVMM で「ファブリック」を開き、「論理ネットワークの作成」をクリックします。
論理ネットワークの名前を入力して、「次へ」をクリックします。
- 名前:Logical -NW-1
「設定」画面では、「独立したネットワーク」を開きます。
「VLAN ベースの独立したネットワーク」を選択して、「次へ」をクリックします。
「ネットワーク サイト」画面で、「追加」→「ネットワーク サイト」をクリックします。
ホストグループを選択します。
- このネットワーク サイトを使用できるホスト グループ:すべてのホスト
そして「行の挿入」をクリックして、VLAN や IP サブネットなどを入力して「次へ」をクリックします。
- VLAN:11
- IP サブネット:192.168.11.0/24
- ネットワーク サイト名:Logical-NW-1_VLAN11
「完了」をクリックします。
「ジョブ」画面が表示されるので、関連するジョブが完了するまで待ちます。
これで、論理ネットワークが作成されました。
2. VM ネットワークと VM サブネットの作成
2-1. VM ネットワークの作成
「VM ネットワークの作成」をクリックします。
VM ネットワークの名前と、作成先の論理ネットワークを指定して「次へ」をクリックします。
- 名前:VMNW-VLAN11
- 論理ネットワーク:Logical-NW-1
「分離オプション」では、「VLAN の指定」を選択してから下記を選択して「次へ」をクリックします。
- VLAN の指定
- ネットワーク サイト:Logical-NW-1_VLAN11
- IPv4 サブネット VLAN:192.168.11.0/24-11
「完了」をクリックします。
「ジョブ」画面が表示されるので、関連するジョブの完了を待ちます。
「VM とサービス」→「VM ネットワーク」を開くと、作成した VM ネットワークが表示されます。
2‐2. VM サブネットの設定
VM ネットワークを右クリックして、「プロパティ」を開きます。
- 名前:VMNW-VLAN11
「VM サブネット」を開くと、VM サブネットが作成されています。今回は自動的に設定された名前をそのまま使用します。
- VM サブネットの名前:VMNW-VLAN11_0
3. Hyper-V ホストの論理ネットワーク接続設定
この SCVMM に登録してあるフェールオーバー クラスターには、Hyper-V ホストが2台あるので、それぞれで設定します。
3-1. Hyper-V ホスト:1台目
Hyper-V ホスト(lab-hv-01)を右クリック →「プロパティ」を開きます。
「ハードウェア」→「ネットワーク アダプター」配下にある「論理ネットワーク接続」を開き、作成した論理ネットワークを選択します。
- 論理ネットワーク:Logical-NW-1
「OK」をクリックします。
論理ネットワークと配下のサブネットが選択されるので、「OK」をクリックします。
3-2. Hyper-V ホスト:2台目
Hyper-V ホスト(lab-hv-02)を右クリック →「プロパティ」を開きます。
1台目のホストと同様に、「ハードウェア」→「ネットワーク アダプター」配下にある「論理ネットワーク接続」を開き、作成した論理ネットワークを選択して「OK」をクリックします。
- 論理ネットワーク:Logical-NW-1
- サブネット:192.168.11.0/24
設定後の様子
あらためて各ホストの「プロパティ」→「仮想スイッチ」を開くと、標準仮想スイッチに、さきほど選択した論理ネットワーク(Logical-NW-1)が設定されていることが確認できます。
そして仮想マシンのネットワーク アダプターで、VM ネットワークと、VM サブネットが選択できるようになります。
つづく。
- SCVMM 2025 のライブラリに ISO イメージ ファイルを登録してみる。
- SCVMM 2025 の Hyper-V クラスターに仮想マシンを作成してみる。(Windows Server 2025)