System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)2025 で、フェールオーバー クラスターの Hyper-V ホストに仮想マシンを作成してみます。
今回の内容です。
今回の環境
SCVMM サーバーには、Hyper-V クラスターを登録して、標準仮想スイッチを使用できるように論理ネットワークと VM ネットワークを作成してあります。
- System Center Virtual Machine Manager 2025 をインストールしてみる。
- SCVMM 2025 に Hyper-V クラスターを登録してみる。
- SCVMM 2025 で Hyper-V の標準スイッチを使用してみる。
そして、ライブラリを追加して、Windows Server 2025 インストーラーの ISO イメージ ファイルを登録してあります。
仮想マシンの作成
SCVMM の「VM とサービス」を開き、「バーチャル マシンの作成」をクリックします。
「空のバーチャル ハードディスクを使用して新しいバーチャル マシンを作成する」を選択して、「次へ」をクリックします。
仮想マシンの名前を入力して、「次へ」をクリックします。
- バーチャル マシン名:vm02
「互換性」にて、機能プロファイルを選択します。
- 名前:Hyper-V
「メモリ」を開き、容量を静的に指定します。
- バーチャル マシン メモリ:2 GB
ハードディスク(vm02_disk_1)は、デフォルトのままにしています。
- ディスク:新しいバーチャル ハードディスクを作成する
- 種類:容量可変
- サイズ:40 GB
「バーチャル DVD ドライブ」を開き、「既存の ISO イメージ」を選択して、「参照」をクリックします。
ライブラリに事前登録 しておいた ISO イメージを選択して、「OK」をクリックします。
- ISO の選択:Windows Server 2025 ISO
ISO イメージ ファイルが選択されたことを確認します。
「ネットワーク アダプター 1」を開き、「VM ネットワークへの接続あり」を選択して、「参照」をクリックします。
事前に作成しておいた VM ネットワーク を選択して、「OK」をクリックします。
- VM ネットワーク:VMNW-VLAN11
VM サブネットを選択します。
- VM サブネット:VMNW-VLAN11_0
「可用性」を開き、高可用性を有効にして、「次へ」をクリックします。
- このバーチャル マシンを高可用性にする:チェック ON
ちなみに、今回は仮想マシンを クラスター共有ボリューム(CSV)に配置するので、ここで高可用性を有効にしないと、仮想マシン作成がエラーで失敗します。
「バーチャル マシンをホストに配置する」を選択して、場所を選択して「次へ」をクリックします。
- 場所:すべてのホスト
仮想マシンを配置するホストを選択して、「次へ」をクリックします。
- 保存先:lab-hv-02.hv.go-lab.jp
- この環境では、1台目のホストには既に仮想マシンが配置されていてリソースがあまり空いていません。そこで、評価☆の多い2台目のホストを選択しています。
「バーチャル マシンの場所」では、CSV のパスを指定します。
- バーチャル マシン パス:C:\ClusterStorage\Volume1\
- このパスの配下に、仮想マシン名のフォルダが作成されます。
「ネットワーク アダプター 0」では、VM サブネットを選択します。
- VM サブネット:VMNW-VLAN11_0
「バーチャル ハード ディスク」では、仮想ハードディスクのパスとして CSV を指定して「次へ」をクリックします。
- バーチャル ハードディスクをホストに展開する方法:空のバーチャル ハード ディスクを作成する(デフォルトのまま)
- 移行先パス:C:\ClusterStorage\Volume1\
仮想マシンにインストールする OS を選択して、「次へ」をクリックします。
- バーチャル マシンにインストールするオペレーティング システムを指定してください:Windows Server 2025 Datacenter
「作成」をクリックします。
「ジョブ」画面が表示されるので、一連のジョブが完了するまで待ちます。
これで、クラスターに仮想マシンが作成されました。
Hyper-V ホスト側での仮想マシンの様子
Hyper-V マネージャー側でも、仮想マシン(vm02)が作成されたことが確認できます。
※今回は、手動でパワーオンしてあります。
フェールオーバー クラスター マネージャーで確認すると、自動的に「SCVMM <VM 名> Resources」といった名前でリソース登録されています。
つづく。